当協会 (JBA) が主催する「三井不動産 3×3 JAPAN TOUR FINAL」が、 11月 9 日 (土) に三井ショッピングパーク ららぽーと堺（大阪府堺市）で今年も始まりました。JAPAN TOUR の国内最高峰カテゴリー・EXTREME のシーズンチャンピオンを決める一戦は、この日 “Pool” と呼ばれる 3 チームによる 1 回戦総当たりの予選ラウンドが行われ、男女の 4 強が決定。本日10日 (日) の最終日に進出するチームを振り返ります。

女子は、ツアー上位 4 強が準決勝へ
　6 チームが出場した女子カテゴリーは、ツアーランキング上位 4 チームが順当に勝ち上がりました。Pool A では、TOKYO VERDY (ツアーランキング 1 位) が TOKYOBB (同 5 位) を 20-12 で破り、boldiiies (同 4 位) に 20-17 で競り勝って準決勝へ。TOKYOBB 戦の立ち上がりこそ硬さが見られたものの、#5 矢上若菜選手は「リバウンドとルーズボールを頑張りだしてから流れを持ってこられた」と言います。「今大会、私たちが絶対にやるべきところ」だと言う “球際の激しさ” をDAY 2 も発揮できるか注目です。
　その boldiiies は TOKYO VERDY に敗れましたが、TOKYOBB を 21-14 で下して 1 勝 1 敗の Pool 2 位で最終日へ向かいます。

　一方、Pool B では FLOWLISH GUNMA (ツアーランキング 2 位) が強さを見せました。XD を 21-14、TOKYO DIME も22-16 で撃破。初の FINAL で緊張もありそうですが、#3 髙橋芙由子選手によると様々な大会の経験が活きているそうです。「1 試合目は 2 ポイントシュートが入らない場面もありましたが、アマンダ (ティベニウス) がリバウンドを頑張ってくれました。みんなもシュートを打ち続けてつないでいった結果、2 試合目で入ったと思います。やり続けられたことが、1 日を通して良かったです」と振り返りました。
　また、Pool 2 位通過は TOKYO DIME (同 3 位) が決めています。FLOWLISH GUNMA に屈しましたが、XD (同 6 位) には 22-10 で快勝。昨年の FINAL を経験した19歳の #30 髙桑利加選手が 1 年で成長した姿が光りました。
(写真は予選 Pool A TOKYO VERDY vs TOKYOBB)

強豪撃破の YOYOGI INFINITE が男子 4 強入り
　12チームが出場した男子カテゴリーでは、ベスト 4 に進めるのは各 Pool の 1 位のみ。白熱したゲームが生まれました。Pool A では 2 連覇を目指す ALPHAS (ツアーランキング 1 位) が SHONAN SEASIDE を 21-10 で下すと、HACHINOHE DIME.EXE を延長戦の末に 19-17 で撃破。#3 デビン・ギリガン選手の好守や、#33 ヤン・デムサー選手の決勝点がチームを救いました。

　Pool B では TOKYO DIME (ツアーランキング 7 位) が勝ち切りました。SAITAMA LIPLA を 21-16 で破ると、SIMON も 21-14 で退けました。とりわけ、活躍が光った #5 西畝優選手は大阪の出身。地元でのプレーになったため「やっぱ会場におるだけで友だちや知り合い、身内の方も来てくれて声を掛けてくれたり、応援してくれたり、やっぱホームだなって思いました」と、地の利もあったようです。

　またもう一人、YOYOGI INFINITE (ツアーランキング11位) の #31 関真選手も大阪の出身でした。聞けば岸和田の生まれで「高校がここ (＝ららぽーと堺) の近く」とのこと。Pool C で強豪 UTSUNOMIYA BREX (同 3 位) を 22-12 で下し、SHINAGAWACC WILDCATS (同 6 位) には 19-21 で惜敗したものの、平均得点の差で初の 4 強入りを遂げるチームの力になりました。持ち前のエナジーあふれるプレーのほか、2 ポイントシュートも決めきった結果に、本人は「普段そんなに入らないんです」と笑いましたが、こう続けました。
「本当にこれが 3×3 の面白さというか、何が起こるか分からないところだと思います。今日は大阪なので仲間も駆けつけてくれて、応援の力が僕らに届いて結果にも、良いプレーにもつながったと思います」

　そして 4 強最後の 1 枠には、Pool D を制した HIU ZEROCKETS.EXE (ツアーランキング 4 位) が入りました。SHIBUYA DIME (同12位) を 21-17 で破り、BEEFMAN (同 5 位) にも 22-15 で実力の差を見せました。YOYOGI INFINITE と同じく、彼らも初めて FINAL の 4 強に進みます。
(写真は予選 Pool D BEEFMAN vs SHIBUYA DIME)

本日 (11/10) 15:30より頂点を決める大一番へ
　DAY 1 の結果により、女子の準決勝は「TOKYO VERDY vs TOKYO DIME」「FLOWLISH GUNMA vs boldiiies」という組み合わせになりました。どこが勝っても初優勝になります。その中で TOKYO VERDY の矢上選手は、チーム全員で「何よりも楽しんで優勝をつかみ取りたい」と意気込みます。ことし 4 月の開幕戦から FINAL 制覇を目標に掲げる FLOWLISH GUNMA の高橋選手は、たくさんの応援に勝って恩返しするため「自分たちがやってきたことを信じて絶対に優勝したい」と気持ちを言葉に込めました。

　一方、男子の準決勝は「ALPHAS vs HIU ZEROCKETS.EXE」「TOKYO DIME vs YOYOGI INFINITE」のマッチアップに。いわばホームの 2 人も決意を誓いました。TOKYO DIME の西畝選手は「日本一以外は目指していません。一戦一戦、勝ちにいきたい」とコメント。YOYOGI INFINITE の関選手は「負けたチームの思いも背負って、行けるところまでしっかりチームで突き進んでいきたい」と話しました。

　運命の大一番は、本日10日の15時30分から始まります。観戦無料の会場で、LIVE配信で、ぜひチャンピオン誕生の瞬間にご注目ください。

【LIVE 配信】
○ DAY 2｜11/10 (日)配信開始予定 15:20～　https://www.youtube.com/live/y-pum_Py1Y0